Bum-U in luck

蛮 勇 引 力

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華燭の典

 
様々な問題を抱える中国の、 北京で開催されるオリンピックが 幕開けしました。
 

 
           北京五輪1


中国が、 威信をかけて開催するオリンピック。  イヤハヤ、 開会式も超ド級でした。
演出(監督)は、 チャン・イーモウ。  スピルバーグがアドバイザーを辞退したのが今年の初め。
その後のこの約半年間、 チャン・イーモウは重責を背負い、 大変なプレッシャーだったことだろうと思いますが、
ショウの進行としては、 “成功” し、 ヒトビトから 「凄い」 という言葉を確実に引き出すものとなりました。

ショウ の成功の鍵は、 サプライズ。
いかに観衆の “予想外” を アイディアとして打ち出して 効果的に演出できるか というところ。
映画の世界のワーイヤー・アクションを生のショーとし、 デジタルとアナログ(人間)を上手く融合させて、
“数で勝負”の演出と共に そのサプライズを演出した手腕、 ・・・国土の広大さと 人口の数と 遥かなる歴史
を持つ中国を 壮麗に演出する手腕 は、 サスガです。

けれど、 繰り広げられる開会式を観て出る 「凄い」 の その“凄い”という驚きに伴う感情は、 決して
晴れやかで気持ちのよいものではなく、 凄い・・・けれど too much、 凄い・・・けれど エグイ・・・ というのが
正直な感想。
4千年、5千年と言われている中国の歴史は 素晴らしいものですが、 “壮麗”にみせたその演出は、 逆に
中華思想 を感じさせ、 壮大で見事な数々のパフォーマンスも、 権力主義と圧政 を感じさせ・・・。
それはなんだか TVで北の軍事パレードや誕生日祝いの行事を観たときに口に出る 「凄い(けどキモチワルイ)」
と同じ類のもので、 「和」だの「世界はひとつ」だのと謳う言葉も、 虚しくシラジラシク響いて霧散したと
感じるばかりでした。

20年くらい前になりますが、 中国へ観光旅行をしたことがあります。
始皇帝の兵馬俑にしろ、 紫禁城にしろ、 万里の長城にしろ・・・ とにかく 国土に比例するかのような壮大な
スケールは ただただ圧巻で、 それを作り出した人間の力にも、 ひたすら驚嘆するばかり。
同時に人間の欲望の計り知れない大きさにも、 驚愕せずにはいられないかったことを覚えています。

開会式を晴天にするために、 人口消雨ロケット弾1104発を打ち上げたなんて話が伝わってくると、 イヤハヤ
なんとも・・・。
担当部長の 「天も私たちのパフォーマンスを喜んでくれたのだろう」と胸をなでおろした(8月10日付産経新聞より)
なんて発言を聞くと、 言葉も出ない。
各国の選手団入場の間、 白線上でずっと踊り続けていたチアガールも気の毒としか言いようがなく・・・
 (熱中症になったヒトが600名近く出たというハナシもイヤハヤ・・・)。

“壮麗なる開会式” を観たおそらく少なくないニンゲンが、 こんな印象しか持てなかったことを、 中国、
そしてチャン・イーモウ は 知っているのでしょうか。
中国が国力を誇示し、 抱える問題を打ち消すためのパフォーマンスは、 真の意味では “成功” していない
ことを 理解しているのかな。
新聞に出ていた チャン・イーモウの発言は、 「世界すべての人が百点満点と評価すべきではないか」
「今回の開会式をひとことで表すとロマン」「世界の人に中国のロマンを感じる演出を心がけた」(8月10日付産経)
うーん・・・、 そうかぁ? チャン・イーモウ監督の発言は、 本心? 映画監督として、 本当にそう思ってる?
確かに 華燭の典 ではありました。 虚飾の典・・・・・・壮大なる粉飾の典 とも言えますが・・・。

オリンピックと政治は無関係・・・なんて言葉は キレイゴト。 世界は自国の利益と力を求めて立ち振る舞い、
そもそも商業主義の塊となってしまったオリンピック自体にも問題があるワケで、 中国だけが問題だとは
言わないけれど・・・、 やっぱりね、ヘンだよね と思わずにはいられない開会式。
そして、 その開会式当日、 ロシアとグルジアが交戦を始めてしまった・・・。



            北京五輪2    
                 1番ステキだと思ったこの衣装。 デザインはワダミエさんでしょうか
 

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  1. 2008/08/10(日) 16:16:43|
  2. The World
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