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蛮 勇 引 力

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石井桃子さん

 
子供の頃に出合った 大切な本。
 

 
今も心に残る、忘れられない本の多くが、 石井桃子さん翻訳の児童書です。
扉を開けると、すぅっと優しく手をとられるように物語の世界へ導かれ、瞬く間に夢中になって
読みふけったものでした。
今月2日に101歳で亡くなられた石井桃子さん・・・。 新聞の「追想録」(日経新聞・4月25日)にこんなことが。

 1960年代、ウサギがでてくるオランダの絵本を石井桃子さんが翻訳するときのこと。 「ぜひこれを日本の子供に読ませたい」とはやる編集者に石井さんはこう言った。「日本語に訳すには、この絵本がオランダ語でどんなふうに読まれているのか聞いてみないと」
オランダ大使館に行き、女性に頼んでこの絵本を子供に読み聞かせするように音読してもらった。 意味はわからなくても、目をつぶってじっと耳をすませた。
 「おおきな にわの まんなかに/かわいい いえが ありました」。 石井さんの耳を通った外国語の響きは、 こんなぬくもりのある日本語に生まれ変わった。 こうしてオランダの子ウサギ「ナインチェ(ミッフィー)」は「うさこちゃん」として日本の子供たちの友達になったのだ。


わくわくと、 うっとりと、 異国の物語を読んでいたのは 原作の素晴らしさは言うまでもないことですが、
その世界を伝える翻訳者の こんな姿勢があったからなのだと 感じ入ってしまいました。

石井桃子さんを “すごい!!!” とつくづく実感したのは、 くまのプー・シリーズを読んだときのこと。
きらきらとした子供の世界、イギリスの雰囲気を、見事な日本語の素晴らしい文章にされていると、
子供ながらに感銘したものでした。
だって、 「コプタ(koputa)」なんて なんて素敵な翻訳命名でしょう。(原作名は「ピグレット(Piglet)」)
「ティガー」が「トラー」と翻訳命名されているのだって楽しく、 石井桃子さんの感覚は 本当に素晴らしい。
原作の感性と魅力を、 ひとつも壊すことない名訳。 
それは、 翻訳者の感性と姿勢がもたらすものだったのでした。
その名訳による物語の世界で 楽しく遊ばせてもらた 子供時代をもつものとして、あらためて ここに
深い深い感謝を 捧げたいと思います。

 

                           くまのプーさんハチミツ壷に顔をつっこむ
                          石井桃子さん についてはこちら


                              ◇   ◇   ◇


ちょっとご時世話題。
昨日、 長野で行われた北京オリンピック聖火リレーを伝える映像は、 なんとも異様で気持ちの悪い
ものでした。
こんな聖火リレーをする意味があるのだろうか と疑問ですが、  “問題が浮き彫りにされた” という点に、
意味が見出せます。 では、 その問題をどうすることができるのか・・・と、 強く突きつけられたように思います。
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  1. 2008/04/27(日) 14:40:28|
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